医学部編入に合格する志望動機・自己推薦書のポイントは?
学士編入試験ではほとんどの大学が「志望動機書」の提出を求めます。1000字程度で課せられることが多いです。書いた内容を基に、面接では色々つっこまれるので慎重に書き上げる必要があります。
この記事では、志望動機書を書き上げる際の3つの基本ポイントを紹介し、最後に生物系の人を例に解説したいと思います。
絶対必須の3つのポイントを忘れない
少なくとも下記の3つを明確に示す必要がありますが、メインは(1)でよいと思います。
(1)あなたはこれまでキャリアを活かして医学・医療に貢献する
これを理解してもらわなければ、大学側があなたを採用するメリットが全くありません。学士編入制度の根幹です。客観的に無理がないように、論理的に書かなくてはなりません。
(2)あなたは医師になることで自己実現を達成する
医学・医療への貢献を果たすことがあなた自身の価値観(自己実現)に合致していることを示すべきです。大学としては、将来への投資としてあなたを採用し、教育するわけです。途中で辞めるような半端な者を採用していては損失です。
(3)医師以外のキャリアではあなたの自己実現は達成されない
これは、上述の(2)を論理的に補強するという意味合いになります。場合によると思いますが、「これまでのキャリアを続けていては自己実現を達成できない」ことには言及していた方が良いです。上述(1)と整合性を保つことが必要なので、人によっては説明が少し難しくなるかもしれません。
以上を論理的に繋げたら書類上の志望動機としては十分だと思います。
生物系の大学院生や研究者は?
生物系の研究に携わっている人はかなり志望動機を書きやすいと思います。「分子・細胞を相手にした研究だけでは、人間を理解できないし、医療への貢献にも限界がある」というようなことを書けば納得してくれると思います。これにあなた自身の価値観や人生観を書き加えましょう。
他の解答もあると思いますが、研究経歴のある人が志望動機書に記すキャリア設計として、「研究も臨床もどちらもやりたい(または橋渡しをしたい)」と言うのは一番無難だと感じます。「研究だけ行いたい」のであれば、医師にならなくても(医師と共同研究して)基礎研究ができますし、「臨床だけ行いたい」と言えば今までの研究経歴は活かさないのか?と疑われやすいと思います。
入学前の進路志望など、本音ではそれほど当てにされないと思います。ただし、入学後4月のオリエンテーションでは「ぜひ編入生は(勉学を頑張るだけでなく)卒業後を見据えて行動してほしい」という意味のことは先生から言われました。長期的な視点で将来を考えられている状態を、少なくとも、期待されていることは心得ておきましょう。
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