医学部学士編入生・再受験生の学歴と経歴のまとめ

こちらの記事は、前回記事の更新版になります。個人情報は分からないようにしていますが、医学部再受験や学士編入に挑戦する受験生にとって参考になるかと思います。ぜひ読んでみてください!(前回記事はこちら → 医学部再受験と編入学試験の難易度比較

私なりの分析も後述しました。対策を練りやすくなると思いますので、受験生の方はぜひ参考にどうぞ!



再受験と学士編入の合格者学歴と職歴

〔学士編入生〕
20代(男)理系学部>学士編入(計2人)
20代(男)理系修士課程>理系メーカー研究職>学士編入
20代(男)理系修士課程>会社勤務(文系職)>学士編入
20代(男女)理系修士課程>学士編入(計3人)
20代(男女)海外理系大学卒>学士編入(男女とも数人)
20代(女)理系学部>薬剤師>学士編入(計数人)
30代(男)理系修士課程>製薬会社研究職>学士編入
30代(男)理系博士課程>ポスドク>学士編入

〔再受験生の合格者〕
20代(男)理系学部>臨床検査技師>再受験
20代(女)理系博士課程>再受験
20代(男)理系修士課程>理系メーカー研究職>再受験(数人)
20代(男)理系修士課程>再受験
20代(男)理系修士課程>公務員>再受験
30代(男)理系博士課程>特任助教>再受験
30代(男)理系修士課程>(職種不明)>再受験(2名)
30代(男)文系学部>専門職>再受験

自分の知っている人の情報をまとめると上記のような感じです(*自分の所属大学の人が上記1/3程度を占め、ばらつきは完全でないです)。編入でも再受験でも、理系の修士課程修了者がかなり多く、他には医療系の資格保持者や学部卒業直後の人もいます。私の周りでは、社会人経験者は編入生よりも再受験生に多いです。偶然かもしれませんが、編入では社会人時代の経歴でセレクションがかかる可能性もあります。

特に再受験では、入試の1年~数か月前に退職して勉強に専念したという人が多いですが、その情報は省きました。浪人経験者は多くなく、私の周りでは長くても1年程度の人が多いです。


合格者の学歴(経歴)にみられる傾向

全体的な傾向として、以下の特徴がありました。

①学士編入生に海外歴の長い人が非常に多い。再受験生には皆無。
②学士編入生は再受験生よりも低年齢。
③30歳以上の場合、経歴がよい(編入生の場合は研究経歴)。
④なぜか再受験合格者に女性が少ない。(私の周りだけ?)
⑤卒業大学は、東大・京大・慶応・早稲田、他旧帝大・国立大がちらほら。

例えば編入試験では、①の人たちが競争相手になるので英語試験の要求レベルが高くなることが推測できます。全体的に研究経歴のある人は(私も含めて)合格していますし、そういう人には問題なさそうですが、全くの研究英語初心者が学士編入を目指すのは、ハードルが相対的に高いと考えられそうです。

私の周りでは再受験生の年齢のほうが高めなのですが、おそらく大学に依って異なると思います。編入生では、「研究経歴を医療に活かしたい」みたいな、わかりやすい経歴の人が多い印象はあります。ただ、修士課程くらいの若い合格者の場合は、大学院での研究分野は結構色々で、意外と(基礎医学研究とマッチしやすい)生物系出身者は多くないです。若ければ(=修士課程は若い方です)、分野はあまり気にしなくてよさそう。博士になると専門分野との関連を面接官に納得してもらうのに苦労したという話も聞いたことはあります。

自分がどちらに向いているか、判断は難しいと思いますが、合格者経歴の実例も、よかったら参考にしてみてください。

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