医学部学士編入なぜ受からない?失敗の体験談

この記事では、以前、体験談を募集した際に頂いた内容を紹介します。

失敗談として紹介する許可を得ていますが、念のため大学名は伏せました。この種の失敗体験談は、読んで何がいけなかったか考えることで、今後受験を検討している人に参考になると思います。再受験との比較も答えてもらいました。ぜひ読んでみてください。



医学部学士編入の失敗談(Aさん)

高校生の現役の時、理系の最高峰に行きたいという単純な理由で医学部を受験しましたが、落ちてしまい、**大学理学部へ進学。一般企業に就職しましたが、その時に医学部を目指していた時の友達が研修医として働いている話を聞き、人の命を救うというすばらしい仕事に自分も携わりたいと思うようになり医学部への思いを再燃させました。

編入試験では**大学を受験しました。生命医学に関する英語論文の読解問題のみの出題です。まずは生命医学に関する英単語の暗記、文法語法の復習、普通の英長文の読解を行ったあとに英論文を読む練習、最後に過去問を行いしました。3回受験しましたが、働きながらだと十分に勉強時間が取れないこと、現在28歳でこれから5年間通ったのち34歳で研修医になったとしても、結婚や出産で思うように働けないのでは、と思い断念。現在も変わらず会社勤務をしています。

編入試験にした理由は受験科目が少ないこと、再受験だと学生など勉強時間が十分に取れている人たちが多くあるのに対して、編入のほうが自分と同じように働きながらの人が多いのでは?と思ったからです。

編入試験は科目が少ない分、より専門的な知識が必要となります。また、働きながらだと十分に勉強時間が取れないこともあるので、通信講座など少しでも要領よく勉強できる方法で行うのがいいと思います。


医学部学士編入の失敗談(Fさん)

私は****大学の臨床検査学科を卒業後、検査技師として病院に勤務していました。実際の医療現場で働くにつれ、医師とその他医療従事者との格差を痛感するようになりました。臨床検査技師という職種に限界を感じたこと、医療系の大学出身で基礎医学の知識もあるということで思い切って医学部医学科への編入へチャレンジすることにしました。受験したのは自身の卒業大学である****大学です。在学中の学費や卒業した後の派閥、キャリアやを考えると本当は国立大学医学部の方が望ましいと思ったのですが、自分の学力と相談の上、こちらを受験することにしました。

試験内容は英語、数学、小論文に加え面接試験との事。検査技師として病院で仕事をしながらの受験ですから、予備校に通う事はせずひたすら独学で勉強を開始しました。学生時代から数学は得意でしたので医学部の過去問を入手し、独学で勉強しました。久しぶりに本棚から「チャート式」を引っ張り出し、数学Ⅰからの基礎からしっかりと復習することで現役時代のレベルに近づいた気がします。英語は医学系の論文をとにかく読み、長文読解になれる事、医学単語を読み解く練習をしました。幸いなことに勤務先で医学系の英論文は検索し放題でしたので、一週間に一本、和訳できるようにひたすら読み解きました。面接試験と小論文はとくに何の対策もせず、当日出たとこ勝負で行くことにしました。

さほど有名ではない私立大学の医学部ですが、そのハードルは非常に高く、2年連続でチャレンジしたものの失敗。最近の医学部人気はすさまじく、仕事しながらの勉強では太刀打ちができませんでした。現在も同じ職場で臨床検査技師として勤務しています。

再受験より編入の方が試験教科が少なく、絶対的に合格するハードルが低いと思い、再受験を選びました。編入することで卒業まで大学に通う年数が少なくなるので、その分学費が安く済むのもメリットです。

編入とはいえ医学部ということで、合格のハードルは高いと思います。特に最近では医学部人気はすさまじく、医学部編入は知る人ぞ知る裏ルートとして人気があるようです。おそらく全国から優秀な人が受験しにたくさん集まってきているのでしょう。

特に仕事をしながらの受験勉強はとても大変です。経済的に余裕があるなら、また本気で目指しているのであれば一度仕事を辞めて医学部受験に強い予備校等にちゃんと通ったほうが近道かもしれません。



失敗談から考える医学部学士編入

続きを読む

*現在記事の続きにパスワード掛けています。パスワードは、こちらのリンク(要アンケート回答)から取得できます。

関連記事:
医学部学士編入の勉強法とお勧め参考書(独学者用)
医学部学士編入の費用と予備校の利用価値