医学部での勉強の特徴

このページでは、医学部での勉強の特徴を紹介していきます。

私は医学部に編入学したので、前の学部(理学部)と医学部の勉強で異なる点をまとめます。


勉強量が多い

よく言われていることですが、とにかく医学部での勉強は量が多いです。他学部の数倍~数十倍あると思います。医師になった後も勉強続きなので、勉強が好きでないととてもやっていけないと思います。

基本的に医学部では、受ける科目のほとんど全部が必修科目であることも特徴です。一学年の100人くらいが、広めの講義室で同じ授業を同じ時間割で受けます。時間割を自分で組む融通性がほとんどないので、何だか高校に戻ったみたいでした。その分、クラスメイトと仲良くなりやすいというのは利点かもしれませんが。

他学部が夏休み(冬休み)に入っている時期も講義で埋まっていて、全部必修(=落とすと留年確定)なので、勉強せざるを得ないです。再試験などの救済措置がある大学が多いと思いますが、それでも他学部よりはずっと厳しいと思います。


暗記ものが多い

勉強の内容に注目すると、「暗記ものが多い」というのが医学部での勉強の特徴だと思います。

私が理学部で悩まされたような、難解な数式は登場しません。理数的な能力はほとんど必要ないです。高校化学&物理を理解していたら、大体事足りる感じです。数学の要求度はもっと微妙。論理的な思考力は大事だけれども、最低限あれば、あとはひたすら暗記、暗記、暗記です。


ゴールが明確

医師国家試験に合格することが、とりあえず、医学部での勉強のゴールです。試験の合格を目標とする点でも、高校までの勉強に近いと感じました。また、医学部以外の理系学部を卒業するには、大抵「卒業研究」が必要ですが、医学部にはそれがありません。日々、試験やレポートに追われて大変なので、なおさら「研究(=自分で課題を見つけて解決する)」とは全く正反対で、受動的姿勢になりがちだと感じます。これは、私が思う医学部での勉強のネガティブな側面です。

与えられた課題を6年間こなして、最終的に国家試験をパスすれば、医師になって、研修医して、専門医資格取って、…、という風に、定番ルートがかなりはっきりしています。大学卒業後に始めるキャリアの多様性について考えると、医学部は最低ランクだと思います。医学部に入った時点でもう、医師になる以外に想定されていませんから。

ゴールが他学部よりもずっと明確なので、モチベーションがあれば勉強のやりがいがあって楽ですが、そうでない人にとっては医学部の勉強は苦痛だと思います。


教育がしっかりしている(と私は思った)

医療系の学部全般に言えることだと思いますが、学生は資格取得を目的として大学に入学するので、大学側としても、国家試験の合格率が下がると大学の評判が下がってよくないです。なので、しっかり教育して国家試験に合格させる利害が大学側にも存在しています。

こうした利害関係の一致は他の学部ではあまりありません。大学教員は基本的に「研究者」かつ「教育者」であるはずですが、一般に高偏差値の大学では前者の要素に偏りすぎています。教育を評価する点数基準がないため、大学(と教員)が学生教育を丁寧に行うインセンティブはありません。

医学部の医学科は将来の日本の医療を担うという政策的要素にも強く関係しますし、それゆえに教育の質が保証されている面もあるかもしれません。設備や、実習の環境など、非常に恵まれていますし、後輩を指導する(ことを義務とみなす)カルチャーがあると感じます。


まとめ
医学部では勉強量が多く、特に暗記ものが多い。ただ、やるべき勉強がはっきりしているので、モチベーションがあれば精神的に楽。また、大学や教員が教育を重視していると感じることが多い。