ポスドク・助教の転職先(特に研究職の場合)

旧帝大のような日本のトップ大学では状況は異なるかもしれませんが、私(助教)が勤務している地方大学では若手研究者はどんどんアカデミアを去っていってます。

この記事では、アカデミアで研究に携わっているポスドクや助教が、民間企業に転職活動しようとする際、注意すべき点を紹介します。


早めの行動が大事

私が顕著な傾向として感じるのは、「動くのが早ければ早いほど、転職が成功する」ということです。現在の転職市場は全体的に求職者に有利と言われていますし、一昔前と比べて雇用の流動性が高まっているので、「ポスドク問題」のピーク期より状況はずいぶん若手研究者の転職状況もよくなっているのかもしれません。私の周りでは、30歳~35歳くらいであれば、転職エージェントに登録してごく自然に転職活動し、数か月後には正社員として就職している人が多いです。

このページでは「研究職」に限定して私が知っていることや聞いたことを書いてみます。興味のある方は、さらりと読み飛ばしてさっさと転職エージェントに登録・相談するのがいいと思います。

転職エージェントの例:
DODAエージェントサービス:基本的に転職では、エージェント担当者のスキルによって満足度が異なってしまうようですが、私の周りでは悪い評判を聞いたことがありません。


研究能力がすべてではないことに注意

研究に関連する職種(研究職)として民間企業に就職するなら、やはり研究の専門性のマッチングが重要になるようです。私の周りでは、再生医療・免疫(動物を扱えること)・ゲノム解析(次世代シーケンサ使用経験)など、いかにも製薬会社に好まれそうな技能を有している人の方がいわゆる優良企業に転職できていると感じます。

会社の考え方にも依るようですが、サイエンス重視の製薬企業であれば長期のポスドク経験(つまり高齢ポスドク)もあまりマイナスにならないようです。もちろんそれに見合った研究技術(論文業績というよりは、本人の技術・能力)が要求されるようですが。

また、大学と企業が共同で研究を進めようという試みも盛んになっているので、旧帝大のようなトップクラスの環境での研究経験が、それ自体評価されると分析している人もいました(その人は大手製薬研究職として就職)。アカデミアの特定分野において、分野をリードするトップ層でコネクションを持っていることもプラスに働くらしいです。(創薬のタネ探しに企業は必死になっている感じです。)

アカデミアで研究していると、やっぱり「論文業績がすべて」という価値観に染まりやすいですが、民間企業であればほとんどそんな考えはありません。筆頭著書ゼロでも大手の製薬企業で研究職に就く人もいます。また、アカデミアで勝ち抜くためには、とりあえず研究能力がほとんどすべてですが、民間企業から見ると、例えば助教の「教育経験」「事務経験」なども好印象です。アカデミアでの競争に疲労している若手研究者は、大学の外にも目を向けると、自分のキャリアを評価してくれる企業が存在するような感じはします。

まずは、転職・求人サイトに登録して相談してみるとよいと思います。基本的に転職者と転職エージェントは利害が一致しているので、現実的なアドバイスを受けられ、新卒の一斉就活のような、無駄なステップがないです。

転職エージェント:
DODAエージェント