富山化学工業の就活
富山化学工業
ES提出 → 説明会+集団面接 → 面接(個人) → お祈り
集団面接の後に個人面接ですが、どちらも研究所の偉い人を相手にするもので、研究的な内容が多かったです。この規模の製薬会社だと、もっぱら人物評価を試みる面接が多い感じがするのですが、富山化学は比較的研究力を重視している感じがしました。
ただ、大手ほどは、即戦力のための専門性マッチの学生を期待しているわけでもなさそう。研究概要にはそんなに目を通してくれておらず、どちらかというと「入って何やりたいか」とか研究の話題だけど雑談の中で能力を評価される、といった方針を感じました。私は結構な失敗をやらかして、落ちました。
小さいながらも自分たちで創薬できている(できそうな)会社で魅力的だとは思います。私の就活時は、アフリカでエボラウイルスが流行してニュースになっていて、富山化学のアビガン!特効薬!みたいな感じで話題になっていました(そのためか、例年よりも就活生が集まったそうでした)。
アビガン(ファビピラビル)はフェノタイプベースのスクリーニングで見つかった薬剤。抗インフルエンザ薬として使えそうだけど副作用(催奇性)があるためになかなか認可されないという状況でしたが、作用機序が他の抗インフルエンザ薬と異なるので、感染症対策としては(ウイルスの変異に対抗できるために)認可のメリットがあるだろうとか、そんなことが世間で議論されていたと思います。
アルツハイマー病の薬も開発していて、こちらもフェノタイプからスクリーニングして見つけた物質だったと思います。アミロイドベータやその産生経路を標的とするものではない(と思われる)ので、根本療法というよりは、あくまで症状緩和が期待される程度かと個人的には思います。