研究者に株取引が向いていると思う3つの理由

大学院期間が長くてお金に悩みがちな研究者にとって、「株取引」は相応しい趣味・副業だと思うので、興味のある方は読んでみてください。理系職一般や(理系でなくても)研究関連の方には当てはまるところが多いと思います。


最先端をフォローしているので有利

ある会社の株を購入する際、基本的に「将来の株価上昇を予想して」購入することになりますが、この時他人より先んじて情報を持っていることが重要です。私みたいな生物系の場合は、例えば、新薬メーカーの長期的業績はサイエンスに大きく依存しているので、研究者はその将来性を推し量るのに有利だと思います。

「どの薬が売れそうか」という短期目線で勝つのは難しいですが、「今後数年でどんな種類の新薬が開発されそうか」という比較的長期視点では基礎系研究者が有利という感じです。例えば、学会での講演や、論文内容を自分なりに解釈できるレベルにあれば、株取引で利益を出しやすいと思います。どの分野でも、普通の研究者であれば十分そのレベルには到達しているはずです。

私の場合は、数年前から免疫チェックポイント阻害剤を開発した会社の株を買って、これが上手くいっています(小野薬品ではなくて欧米のメガファーマ数社)。


理性・理屈で行動できるはずだから有利

株価は基本的に大衆心理で動くものなので、それに遅れて影響される人が一番損します。例えばある会社の株価が下がり続けているときに、「もうダメ、含み損に耐えられない」となって最後に株を売り払う人が一番損します。最後に耐えられなかった人が株を手放した段階が、底値だからです。

景気状況によって国内の医薬品売上高が変わることは少々考えにくいですが、それでも、業績に影響しないはずの市場ムード・景況感に伴って製薬会社の株価も増減します。そういう理由で株価が一過性に下がった時、ムードに流されずに押し目買いできれば、私の場合は上手くいっています。市場心理に流されずに客観的に判断して行動できるのは、理系もしくは研究者の性質に合っていると感じます。

逆に言うと、ムードに影響されるほど自分にとっての大金を株取引に投入してはいけないということも強く感じます。大雑把に言うと、10%くらいの株価の増減はよくあることなので、例えば5万円の含み損に耐えられない場合、50万円分の株を買うのはやりすぎです。私は初めのころは加減が分からず失敗しました。


学習・改善していく心得があれば有利

ニュースの経済用語が自然にわかるようになるので、それも投資で得られる利点の一つですが、儲けるためにはPDCAが大事だと思います。私の場合は、自分が詳しくない分野に手を出すと大体失敗しているので、今はほとんど控えています。そういう基本的な気づきで改善していける感じです。

自分が精神的に受け付ける含み損もわかってきたから、投資2年目くらいからは大損せず心理的に楽な状態で取り組めるようになりました。理論的には、配当もあるし、期待値がプラスのゲームなので、趣味としてはいいことずくめだと思います。

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米国株も購入するなら、マネックス証券以外候補がないと思います。日本の製薬企業にはあまり期待できるものがないので、私はマネックス一択でした。(例外的に、中外製薬と協和キリンとタカラバイオ(少し)に期待しています。)

マネックス証券の全体的なメリットについてはこちらのリンク先からご覧ください。