医学部編入の生命科学と大学選び

最近は若い医師の臨床志向が強まっていることで研究医が不足しており、日本の医学研究の凋落が危惧されています。そのため編入試験を実施している、特に都市部の大学では、求める学生像として「研究志向」は重要な要素の一つになっています。なので生命科学系の大学院生(ポスドク・助教)は学士編入生として歓迎されます。

学士編入の試験科目は大学に依りますが、生命科学+英語+α が基本です。
科目としては、

 生命科学+英語(英語の配点は様々)
 生命科学+英語+物理・化学
 生命科学+英語+数学(特に統計)
 生命科学(物理・化学の混合問題を含む)+英語
 生命科学を中心とする自然科学総合+英語

などという風に試験科目を設定している大学が多いので、自分が物理・化学・数学の学力でどのくらい有利な位置にいるかという点から受験校を決定するのが得策だと思います。生命科学と英語の重要度がどの場合も高く、これらは絶対に無視はできません。

私が思うに、多くの場合、生命科学系の大学院生や研究者は生命科学の試験で他受験者より有利である一方、大学受験時から時間が経っているため化学・物理・数学では相対的に不利だと感じます。

具体的大学名を挙げると、

 大分大学・岡山大学・鹿児島大学・金沢大学
 神戸大学・千葉大学・鳥取大学・長崎大学
 名古屋大学・北海道大学

などが生命科学+英語、に特化した試験を課しています。実際のところは、募集要項で「生命科学」とされていても、化学・物理の知識を要求する出題もありうるので注意してください。

また、それぞれの大学の試験傾向として、例えば岡山は長い記述式、金沢は小問が多数、神戸は英語のみ、長崎は上司の推薦がいるから社会人には厳しい(と私は思う)・名古屋は統計の問題がよく出る、などの傾向があるので個別の対策しておく方が安心です。

しかし、満点を取れなくても合格基準点に達する場合がほとんどなので、生命科学だけで合格できる大学としては上述の大学群は生物系学生の志望校選定の代表的な候補になると思います。

上述の大学のうち、岡山・(鹿児島・金沢)・神戸・千葉・(長崎)・名古屋・北海道、あたりは医学部での、基礎研究レベルも十分に高いと思います。入学直後から研究室に通うことは多くの大学で認められています。上述したように、最近は研究を志望する医学生が減っているので、研究室配属希望の学生は歓迎されるはずです。生命科学の大学院を辞めて編入する人も多いと思いますが、そういう人も頑張れば研究は続けることができます。

以後の記事で、編入試験対策として具体的な生命科学勉強法について解説します。