米国株の反省会(日記)

*この記事は個人的反省なので読者の参考にならない可能性があります*


トランプショック後の円安にうまく便乗できたから、40万円相当で入れてたドル建て口座では資産10%ほど増えたんだけど、個別で購入していた銘柄で失敗しすぎてほとんど相殺されてしまった。構成は、

・医薬品 50%
・IT関連 30%
・通信 20%

くらいの比率だったけど医薬品と通信株で損失拡大。IT関連銘柄だけ上昇傾向です。特に医薬品銘柄はトランプの「医薬品は高すぎる」という発言(私もそう思う、米国の薬価は高すぎ。)のおかげか総じて下降気味。さらにブリストルマイヤーズ(BMY)はオプジーボの治験がもたついて株価下落の歯止めかからず(2017年1月末現在)。最近は医薬品がディフェンシブ銘柄という感じがしない状況です(他の銘柄が好調なのもあって相対的に)。

 

また通信大手のベライゾン(VZ)は業績不振が原因で決算後に株価下落。インフラ系と解釈してたけど安定ではないなあ。ヤフー買収したりと有望な可能性もあると思っていますが。

 

私の保有銘柄の直近ではIBMとマイクロソフト(MSFT)だけ上昇中。IBMは10%くらい増えたところで利益確定(売却)しましたが翌日もさらに数%値上がりしてがっかりした。今はマイクロソフトだけ含み益(買った時より値上がり)のまま保持中という状態。他が全部含み損状態という由々しき事態です。精神的に、買った時より下がると売りにくい。いつか上がるはずと期待してしまう。含み損を「損失」とみなしにくい心理が働く。。

 

ブリストル+小野医薬品がキイトルーダのメルク(MRK)との特許係争で和解したのはあまり株価に反映されなかった。ブリストルに対してビジネス的に先んじていると思われるメルク株価も下がるのは理解しかねた。トランプ政策によって収益低下になると(市場では)考えられているのかな。

 

GSKとアストラゼネカ(AZN)は比較的安定で若干株価低下気味、といったところ。この2社は配当利回りが高いから心理的には割と負担にならない。一方ブリストルの含み損は10%を越えてしまった。値上がり時に売ってしまえばよかったかもしれない。

 

少なくとも医薬品株についてみると、日本のよりも変動額が激しい感じがする。あと、やってみて分かったが反動がほとんどない。つまり、下がったら次のイベントが起こるまでは下がりっぱなし。逆も然り。なんだか海外の素人の入るすきがないようにも見えます(多分、情報にアクセスできる人が有利なので)。部外者は株価変動に慌てず動じず、長期保有するしかなさそう。

 

海外株の難易度が思ったよりは高かったので要対策です。


反省・対策:
(1) BMYとかMRKのような、話題株はイベント発生に伴う株価の増減が激しく、普通に10-20%上下する。低予算で投資する私が、こういったリスク高い銘柄に部分的であっても資金を投入するのは誤りであったと考えられた。

(2) リーマンショック級の景気後退が生じたような際は、医薬品銘柄は相対的に「ディフェンシブ銘柄」(…医薬品は常に必要とされるから業績への影響が少ないため)と確かに言えるかもしれない。しかし、平時はむしろ彼らのビジネス自体が創薬という不確かなものに依存しているため、他業界と比べてもハイリスクハイリターン型の銘柄であると思える。教科書的な「医薬銘柄=ディフェンシブ」という定式を意識しすぎて思考が歪んでしまった気がする。反省。

(3) 業界ごとに動向が異なるので、投資銘柄の「業界を分散させる」べし。手数料や為替リスクの問題のため、頻繁な取引は不可であるから、変動が少なく低リスクと考えられるものを選定すること。また海外投資についてはETFも検討したほうがいいかもしれない。

ps
2017/2/25現在、保有しているほぼすべての銘柄で株価がプラスになっている。ダウ平均は最高値を更新している。一般に「優良」とされる企業の株は、破産リスク0ではないと言っても、分散投資すれば長期保有することに大きな問題はなさそう。MRKやGSK株で利益確定売りのタイミングを見計らっている。