高齢医学生の不満つぶやき(愚痴)

医学部には他学部と比べて、高年齢の学生が多いです。30歳で編入学した私もそうですし、1年生からやり直す「再受験生」もたくさんいます。

この記事では私たち高齢医学生の多くが経験するであろう、現状に対する愚痴や不満をまとめてみたいと思います。対策案も書いたので受験生・医学生は参考にしてみてください。



不要なカリキュラムで時間を浪費する

編入生・再受験生は総じて高齢で、残された時間が少ないから、時間を大切にしたいです。それなのに、大学のカリキュラムに無駄が多くてイライラしたりします。特に生物学専攻の人は、医学部に編入しやすいので有利ではありますが、カリキュラムに生物系との重複が多いので、入学後にしばしば退屈することは覚悟しておくといいと思います。

大学に依ると思いますが、私の場合は、通算で半年分くらいは自分へのメリットが薄いカリキュラムになっています。特に「研究室インターンシップ」のような長期の研究体験実習があると、時間の使い方が悩ましくなってしまうと思います。私の場合、博士修了者なのでなおさらです。

アドバイス:
目安として、生物系なら修士課程を終えるまでに医学部に編入するのがベストだと思います。博士以上になると(後述のように)カリキュラム以外に意義を見出す努力が必要になると思います。


周りの若い学生に合わせるのが大変、無理

生物系以外の科目では、基礎医学の講義・実習ではとても勉強させてもらっています。その意味で、大学は充実しているのですが、同級生との勉強以外での会話になるとどうしても年齢の差を感じてしまいます。三十路学生で部活に入ってワイワイやっている人もいるので、人の性格にも依るのでしょうが、私には難しいです。いくら医学部に高齢学生が多いと言っても、やはり少数派なので(若者よりは)居づらいのは間違いないです。

若者どうし盛り上がっている「同級生の誰々と誰々が付き合っていて云々」とか、まず私は興味を持てません。だからといって、経済や医療の話をしようとしても、20前後では「日経平均」の意味すら知らない人が多数です。

若者トークに混じれるなら、高齢医学生も2回目の学生生活を楽しめると思いますが、そうでなければ何らかの工夫が必要です。

アドバイス:
高齢受験生自身で、自分の(年齢に対する)キャリアの遅れを自覚している人は、情けない気分になるかもしれません。私の場合は大学の研究室が居場所として心地よいですが、もし学外で付き合える人を探すなら、田舎では難しいから、都市部の大学を選んで入学するのがいいと思います。



お金がない。時間はある

これも、誰と比較するかの問題になるのですが、社会人から学生に戻ると「お金がない。時間はある」という気分になりがちだと思います。まわりの同級生と比べたら、社会人時代の貯金があるため「お金はある」人が多いと思いますが、逆に社会人を経験すると、毎月お金が入ってくることに慣れてしまっていて、それが途切れて銀行口座からお金が減っていくことがストレスになると思います。

医学部生がいくら忙しいと言っても、社会人時代と比べたら「時間はある」はずで、その時間を何に使うかが問題になると思います。典型的にはアルバイト(家庭教師など高時給のもの)になりますが、私としては高齢になっていまだ「自分の限られた時間を売る労働」に就くよりは「自分のキャリアアップにつながる自己投資」に時間を使いたい感じもします。

アドバイス:
高齢受験生は十分にお金を貯金してから受験に臨んでください。可能な限り、自分の長期的なキャリアや能力アップにつながり、且つお金を生み出す手段を持っていた方が入学後過ごしやすいと思います。プログラミングなど場所を選ばない手に職を持っていればいいと思いますが、そうでなければ、やはり都市部の方がバイトの選択肢が広がってよいと思います。


まとめ:
この記事で挙げた、高齢受験生のデメリットを全部解決するのは「早めの受験」です。再受験生が多い大学なら、話が合う人が多くて精神的にはくつろげる可能性が高まると思います。さらに都市かその近郊の大学であれば、学外に仕事やコミュニティを見つけやすく、生活を充実させやすいはずです。

医学部編入をやっている大学で私なりに例を挙げると、大阪大学、神戸大学、滋賀医科大学、名古屋大学、あたりは年を取った人にも楽しそうです(意外と関東の国立で編入実施校が少ない)。再受験ならもっと候補が増えます。


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以上、今日の愚痴おわり。